2020年3月号:アスレティック・くろすとーく

3月号のアスレティック・くろすとーくは

Jリーグ公式審判員&特別支援学校主任教諭である榎本 一慶さんにお話を伺いました。


中学生のとき、サッカーを教わった体育の先生に言われた「Jリーグのピッチに立てるのは選手だけではないよ」という言葉に感銘を受け、高校1年の冬に取得した3級審判員の資格に始まり、大学1年で2級、26歳で1級資格取得と異例の早さでステージを駆け上がった榎本さん。Jリーグに次ぐカテゴリーのJFLで主審を務めた12試合での実績が認められ、わずか1年でJ2主審に昇格されました。


審判という立場はピッチにおいて冷静なジャッジが求められるのはもちろん、試合中興奮しているプロ選手たちにどう伝えるか、どう対応するかが重要なスキルとなります。審判という夢を抱いた瞬間から、中学生ながら地元神奈川県サッカー協会の関係者とコンタクトを取り、大人とのコミュニケーションの場を意図的に作っていった、とのこと。また、ご自身もサッカーだけでなく、水泳、バレーボール、スキー、スノボとマルチなスポーツを経験されています。

榎本さんの夢を叶える力とは、集中して一つのことだけに労力を費やすことではなく、幅広く人と触れ合い、多様な環境のなかから培われたものかもしれません。


平日は教員、土日は審判と二足のわらじは大変かとも思いますが、その理由をこう話してくれました。

「平日は学校で、土日はまったく違う世界観を感じられる。審判としてJリーグのピッチに立てるようになった今は、逆に教員という職業を通じて夢を叶えていく難しさや楽しさを子どもたちに伝えたい。教員との両立はそのためです」


自分が感じた刺激や学びを、そのまま即時に生徒たちに伝えていくことが出来るのは教員ならではかもしれない。

今後もサッカーの試合では榎本さんのお姿にもご注目ください☆

New月刊武蔵野くろすとーく

タウン誌「月刊武蔵野くろすとーく」は、東京都調布市、三鷹市、府中市、狛江市、稲城市など多摩地域に根ざした文化情報雑誌として35年、地元の皆様に親しまれています。 毎月10,000部を発行。

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