5月号のアスレティック・くろすとーくは
コラム『マルチスポーツが導く一流アスリートへの道』です。
「非認知能力」という言葉をご存知でしょうか。
学力や記憶力(日本では偏差値やIQ指数)といった「認知能力」に対して、
協働力・共感力・想像力・柔軟性など、数値化しづらい能力を「非認知能力」といいます。
リーダーシップや好奇心、外向性なども非認知能力の一部と考えられており、スポーツから得られる体力・運動能力と密接な関係が研究で明らかになってきました。
2013年、ノーベル賞経済学者のジェームズ・ヘックマン教授が発表した『幼児教育の経済学』では、40年にわたる長期追跡調査の分析の結果、
「非認知能力がその後の認知能力の発達を促し、その逆は確認できなかった」と結論づけ、
「非認知能力が高い子たちの方が社会的ステータスを得て年収が高い傾向にある」と発表しました。
また、スポーツの一流選手たちの多くは、幼少期から高校まで複数の競技(マルチスポーツ)を経験してきたことが分かってきています。
日本人アスリートにも、実はマルチスポーツの経験者がたくさんいます。
プロ野球の松井秀喜選手は小学生時代に柔道で石川県の強化指定選手に選ばれていますし、大谷翔平選手親の影響でバドミントンに打ち込んでいました。
テニスの錦織圭選手は小学校6年間ずっとサッカーをやっており、
ゴルフの渋野日向子プロは小学校2年生からソフトボール、中学では軟式野球部に所属していました。
バスケの八村塁選手は小学校時代は野球をやっており、地元でも有名でしたが、彼の剛速球を誰も受けることができず中学校でバスケに転向しています。
メジャーリーグ選手はスポーツと同時に医師免許を取得選手などもおり、これからますます、「マルチ」ということに注目が集まりそうですね。
ぜひコラムをご一読ください☆
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